業種によってVP(ビジュアルプレゼンテーション)、PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション)、IP(アイテムプレゼンテーション)のアプローチや重点を置くポイントは変わります。それぞれの業種が持つ独特の顧客のニーズ、購買行動、商品の性質によって決まります。それぞれの業種での適用例を見てみましょう。

第1回目はアパレル業界、食品業界、家具・インテリア業界、電子機器業界、美容・化粧品業界の5業界について見ていきましょう。

アパレル業界
VP:トレンドや季節に応じたウィンドウディスプレイ、店内のデコレーションで顧客の興味を引きます。
PP:試着室の近くでのアクセサリーや小物の展示で追加購入を促します。
IP:マネキンを使ったコーディネートの提案や、色・サイズ別の整理整頓された商品展示で選択を容易にします。

食品業界
VP:季節の食材や特定の料理をテーマにしたディスプレイで顧客を引きつけます。
PP:レジ近くでの新商品やプロモーション商品の展示でインパルス買いを促します。
IP:商品の鮮度や品質が一目でわかるような展示、試食コーナーの設置で購入意欲を高めます。

家具・インテリア業界
VP:実際の生活空間を模倣した店舗レイアウトやディスプレイで、商品の魅力を最大限に引き出します。
PP:ポイント・オブ・セールスでは、購入に至るまでのサポート情報やサービス(例えば、配送サービス、組み立てサービス)の展示が重要です。
IP:色や素材、スタイル別に商品を分類し、顧客が自分のニーズに合った商品を容易に見つけられるようにします。

電子機器業界
VP:最新技術の特徴やメリットを強調したインタラクティブなディスプレイで興味を引きます。
PP:アクセサリー類や関連商品の展示をレジ周りで行い、アップセルやクロスセルを促します。
IP:実際に製品を手に取って試せる体験型の展示で、製品の機能性や利便性を直感的に理解させます。

美容・化粧品業界
VP:季節やトレンドに応じた化粧品のディスプレイ、ブランドイメージを反映した店内装飾で、顧客の興味を引きます。
PP:レジ近くでのミニサイズ商品や限定品の展示、化粧品のサンプル配布で追加購入を促します。
IP:テスター製品を利用した試用エリアの設置や、色味・効果別に整理された展示で、顧客が自分に合った製品を容易に見つけられるようにします。


化粧品店舗

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黒と金を基調とした斬新なデザインです。

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